シックハウス症候群&化学物質過敏症
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西やんのNPO奮闘記:カテゴリー・シックハウス&化学物質過敏症
「シックハウス症候群」 傷病名コード:8841326
居住環境に由来する健康障害を総称するいわゆる「シックハウス症群」については、これまで関係省庁との連携の下、病態解明に向けた研究等を推進するとともに、地方公共団体において保健所等での相談体制の整備等を図ってきたところであるが、引き続き体調不良を訴えるものが適切に医療を受けられるようご配慮いただくとともに、下記の事項について貴管下医療機関に対し改めて周知方お願いする。
1, 診療報酬請求においては、傷病名として「シックハウス症候群」を用いることが可能であること。なお、「「診療報酬請求書等の記載要領等について」の改正について」(平成 16年3月30日保医発033001号)別紙1II第3の2(17)アにおいては、診療報酬明細書の「傷病名」欄に、原則として「磁気テープ等を用いた請求に関して厚生労働大臣が定める規格及び方式」(平成3年9月27日)別添3に規定する傷病名を用いること、とされており、当該傷病名として「シックハウス症候群」(傷病名コード「8841326」)が収載されている。
2, 都道府県または指定都市が開設する医療機関が、いわゆるシックハウス症候群の鑑別診断、カウンセリング等を行うことができる環境調整室(クリーンルーム)の整備を行う場合には、医療施設等施設・設備整備費補助金事業において、当該整備等に関わる費用の3分の1の額に対し国庫補助が支出されること。
シックビルディング症候群=Sick building syndrome=SBS
シックハウス症候群=Sick house syndrome=SHS
化学物質過敏症= Chemical sensitivity =CS
多種類化学物質過敏症=Multiple Chemical sensitivity =MCS
sick =病気
building =建物
syndrome =症候群
house =家
chemical =化学薬品
sensitivity =敏感・ 感性・感度
multiple =倍数・複式・複数
★シックハウス症候群はSick building syndromeのbuildingをhouseに変えた造語です。
室内汚染物質の指針 -WHO-
日本での歴史的経緯
1970年代食器戸棚の合板、衣料処理剤のホルムアルデヒド問題
日用品の化学物質と健康影響に関する研究1980年代室内ホルムアルデヒドとVOCの小規模実態調査
家具中のホルムアルデヒドの実態調査
家庭用品から発生する室内VOCの実態調査
1992〜1994年
ビルの室内ホルムアルデヒドとVOCの大規模調査
1995〜1998年
建材、機材等のVOCに関する実態調査
ホルムアルデヒドの大規模調査
居住環境中のVOCの大規模調査
1999〜2003年
居住環境中のホルムアルデヒドとVOCの大規模調査
シックビルディング症候群の定義 −WHO (1982)−
眼、鼻、のどへの刺激
粘膜や皮膚の乾燥感
皮膚の紅斑
頭痛、咳、気道の病気に感染しやすい
しゃがれ声、喘鳴、そう痒
吐き気、めまい
精神的疲労
非特異的な過敏症
シックハウス症候群の診断基準
健康障害発生の確認
室内空気汚染が原因と考えられる健康障害が発生していること
建築物と症状との関連性の確認
建築物の空気汚染場所から離脱、あるいは汚染原因物質の除去により症状が軽減あるいは消失し、症状の再現性があること
室内空気汚染の確認室内空気汚染因子が健康障害を引き起こす程度に存在することが測定により証明されること
化学物質過敏症の症状
障害 症状
自律神経 発汗異常、手足の冷え、易疲労性、頭痛
精 神 不安、不眠、うつ状態、不定愁訴
内 耳 めまい、ふらつき、耳鳴り
気 道 咽頭痛、口渇
眼 科 的 結膜の刺激的症状、調節障害、視力障害
消 化 器 下痢、便秘、悪心
循 環 器 動悸、不整脈、循環障害
運 動 器 筋力低下、筋肉痛、関節痛、振せん
免 疫 皮膚炎、喘息、自己免疫異常
シックハウスの対応策
科学反応(チタン・ケイ酸・リン酸などの触媒)
ホルムアルデヒドなど一部物質については、分解のメカニズムは解明されているが、別の物質を科学反応で発生させる危険性も否めない
吸着作用(炭・珪藻土など)
吸着飽和限界が有り、一定期間ごとに取替が必要である
★また、バインダー(酢ビ)など化学物質を添加された物も多い
バイオ(バクテリア・ミネラルなど)
分解や減衰のメカニズムなどが明らかにされないケースが多い
換気装置(24時間換気システムなど)
実際にはデータ数値と異なる現状が多いので疑問がある
自然換気
窓開け換気はナチュラルだが、最も確実に室内の汚染物質を戸外にはき出す(但し、戸外に原因物質が無い場合:花粉症等には逆効果も)